ITガバナンス

ITガバナンスとは

「ITガバナンス」とは、情報システムを活用するためのIT戦略を策定し、実行を統治するための仕組みのこと。情報システムをいかに活用するかは、企業の優劣や競争力に関わってきます。

例えば、莫大な投資で情報システムを導入しても、経営方針との競合性がなかったり、利用者のニーズに合わなかったりすると、投資効果を十分に得ることができません。

そのため、ITガバナンスは、ITを効果的に活用して、経営戦略の実現を支援し、事業を成功へと導くことを目的としています。ITガバナンスにおいては、経営戦略とIT戦略の競合性が求められるため、CIO(最高情報責任者)や経営陣のリーダーシップが欠かせません。

また、ITガバナンスを実現するための取り組みとして「システム監査」「情報セキュリティ監査」などが挙げられます。

ITガバナンスの定義

経済産業省のシステム管理基準では、ITガバナンスを次のように定義しています。

  • 経営陣がステークホルダーのニーズに基づき、組織の価値を高めるために実践する行動であり、情報システムのあるべき姿を示す情報システム戦略の策定および現実に必要となる組織能力である。
  • 経営陣はITガバナンスを実践するうえで、情報システムにまつわるリスクだけでなく、予算・人材といった資源の配分、情報システムから得られる効果の実現にも十分留意する必要がある。

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