共有ライブラリ 概要
ライブラリとは言わば「プログラムの部品」のようなもので、よく使われる機能をまとめ、他のプログラムから利用できるようにしたものです。
ライブラリには、静的ライブラリと共有ライブラリの2種類があります。
静的ライブラリは、プログラムの制作時にその実行ファイル内に組み込まれるライブラリのことです。
プログラムの実行時にロードされて、複数のプログラム間で共有されるライブラリを「共有ライブラリ」といいます。
「リンク」と「スタティックリンク」と「ダイナミックリンク」
C言語などで、演算や制御などの基本的な機能以外はプログラム本体からライブラリの機能(関数)を利用します。
これを「リンク」といいます。リンクには「スタティックリンク」と「ダイナミックリンク」の2種類があります。
スタティックリンク(静的リンク)はコンパイルする時点で、コンパイラがライブラリを実行ファイル内に埋め込みます。
実行ファイル内にライブラリ機能が埋め込まれるということは、よく使われるライブラリ機能が、様々な実行ファイル内に重複して入ることになります。
そこで、実行ファイルへライブラリを埋め込むことはせず、実行時にライブラリの機能を呼び出す方法をダイナミックリンク(動的リンク)と言います。
このダイナミックリンクによって呼び出されるライブラリのことを「共有ライブラリ」と言います。