印刷の仕組みについて
CUPS(Common Unix Printing System)は、Linuxディストリビューションの多くで、印刷サブシステムで採用されているシステムです。
CUPSの特徴は下記4点です。
- IPP(Inter Printer Protocal)が採用されている
- PPD(PostScript Printer Description)ファイルをサポートしている
- 設定がWebベースで可能
- プリンタクラスをサポートしている
IPP(Inter Printer Protocal)が採用されている
ネットワーク上のプリンターをサポートするプロトコルとして「IPP」が採用されている。インターネット経由でも印刷可能。
PPD(PostScript Printer Description)ファイルをサポートしている
デバイスドライバ設定をAbodeのPPD形式のファイル・テキストファイルで行える。
設定がWebベースで可能
設定をWebブラウザーから行えるツールが組み込まれている。
プリンタクラスをサポートしている
複数のプリンターを1台のプリンターに見せかける機能を持つ。
CUPSによる印刷処理の流れ
- 印刷データを印刷コマンド・アプリケーションから受け取る
※プリンターの設定オプションはPPDファイルから提供される - 印刷データをスプーラが受け付け、スケジューリングを行う
- 直接プリンターが受け付けられないデータを、一度中間形式としてPostScript・PDFにファイルで変換する
- PPDに定義したファイルで、最終の印刷データに変換する
- 処理した印刷データをUSBなどのローカル接続、もしくはIPP・LPRなどのネットワーク経由でプリンターに渡す