SAP HANAとは
SAP HANAは、ドイツのソフトウエアメーカー「SAP社」が販売・開発しているDBMS(データベース管理システム)製品です。メモリ上にすべてのデータを置いて処理する「インメモリデータベース」を構築できます。
インメモリ型のメリット
これまでのDBMSではデータ本体をストレージ(SSD、ハードディスクなど)において、読み出し、記録・更新時にストレージにアクセスしなければなりませんでした。
しかし、SAP HANAは「メモリ上にすべてのデータを置いて処理する」「インメモリ型」なので、データ本体はRAM(メインメモリ)に展開されます。これにより、読み書きの処理を最大で数千倍高速化させることを可能にしました。
メモリの内容は再起動・シャットダウンで消えてしまうので、一定のサイクルや基準に基づき、複製をストレージ上に作成して永続性を維持しています。
優秀なデータ圧縮性能
SAP HANAはリレーショナルデータベースの一種なので、操作は独自のスクリプト言語やSQLなどで行います。
カラム指向・列指向と呼ばれる格納方式を採用していて、テーブル(表)の中の同じデータをワンセットにして記録しています。そのため、データ圧縮を効率的に行える。従来のローストア型(行指向)もオプションで選択可能です。