メール配送の仕組み
電子メールを扱うソフトウエアは、MTA(Message Transfer Agent)、MDA(Mail Delivery Agent)、MUA(Mail User Agent)などあります。
作成したメールが配送相手に届くまでの一般的な流れは下記の通りです。
- メールクライアントソフト(MUA)で作成したメールが、送信用MTA①に送られる
- MTA①がメールアドレスから配送先メールサーバを調べ、メールをMTA②に配送する
- MTA②がメール受信し、ローカル配送プログラムのMDAが、メールの宛先となっているユーザのメールボックスにメールを格納する
- 受取人はPOPサーバ・IMAPサーバなどを経由し、自分のメールボックスからメールを取り出す
メール配送のMTAは、SMTPプロトコルでメッセージのやり取りするため「SMTPサーバ」とも呼ばれます。代表的なSMTPサーバは「sendmail」「Postfix」「exim」などです。
MTAの起動
システム毎にMTAプログラムのインストール状況は違います。稼働中のMTAの確認は、25番ポートを開いているソフトウエアを調べるとわかります。下記例はPostfixが動作しています。
# netstat -atnp | grep 25
tcp 0 0 127.0.0.1:25 0.0.0.0:* LISTEN 1388/master
tcp 0 0 ::1:25 :::* LISTEN 1388/master