Management Services Provider
MSPとはManagement Services Provider(マネジメント・サービス・プロバイダー)の略語となり、サーバ等の情報通信機器を運用、監視、保守管理を代行する事業者のことです。
現代ではビジネスにおいて情報通信が、24時間365日常時行えることが一般的となっています。顧客は企業の営業時間外にもWebサイトにアクセスしてくるため、サービスを継続して提供することが求められています。ここではサーバが安定稼働を行うために、サーバ監視・MSPがどのようなものであるのかご説明いたします。
何故サーバを監視するのか?
運営しているWEB系システムにおいて、安定稼働を目指す事はとても重要であると言えます。クラウド環境の普及により、サーバの冗長化構成や複数台構成、アクセス増加時にAutoScaling(自動拡張・自動縮小)機能を利用しサービス停止時間を可能な限り減らす構成を導入されている企業様も増えている傾向が見受けられるようになりました。しかし、導入しているCMSの機能や製品によって冗長化が難しく、完全自動化が困難システムや管理者の判断が必要な事例などもあります。
サーバを監視する理由としては次のような例が考えられます。
- 機会損失を防ぐため
- ブランドイメージを損なわないため
ECサイトを運営していると想定した場合、営業時間外の祝祭日・深夜にサーバ障害が発生すると、担当者は業務時間外のために気が付くことができず、復旧対応を行うことが困難です。利用できない状態が長く続くほど、ECサイト売り上げ機会の損失が発生することはもちろん、利用者も次回から他のECサイトで購入することになりブランドイメージが損なわれます。
サーバ監視を行っている企業でも、システム運用・監視はシステムを構築したシステムエンジニアが、サポートの一環として他業務との兼任のもと行っているケースがあります。それは構築したノウハウのもとによる運用・監視として安心感をもつ一方、少数の人数に依存しているとも考えられます。また、24時間365日サービスの安定継続という観点から見た場合、必ずしも安心できるものではないと考えられます。
帰宅後も監視システムからのアラートが携帯電話に転送されてきて、ベストエフォートにて対応。キャンペーンやイベントの際には深夜まで会社に待機する。本来の業務に注力できないばかりか、時間というコストを費やしている場合があります。
企業はインターネットシステムへの運用管理の重要性を理解し、体制の整備に注力するようになってきていますが、監視業務には多くの項目と高度な知識が求められるため、サービスとして運用・監視のニーズが高まったことで、サーバ監視サービス(MSP)が誕生しました。
MSPとは次のような定義であることが言えます
企業のITインフラ監視・運用サービスを、インターネット経由のリモート環境から、複数の顧客に対して、メニュー化された料金にて、提供する事業者である。
自社で24時間365日の運用する場合、体制およびコストの考え方は次の通り
- 食事、休憩、相互確認の為に1勤務あたり最低2名
- 祝祭日や有休を考慮すると1勤務時間帯で5名
- 法定労働時間や能率を考慮して三交替体制
※三交替体制での例:15名 ×(給与 + 手当等)= 4,050,000円/月
サーバ監視アウトソーシング
サーバ監視を自社運用で行う場合のコストとアウトソーシングする際のコストを比較し、アウトソーシングの検討を行う際には是非インクノットにご相談ください。
インクノットではパートナーと連携し、独立型サーバ監視サービスを提供しております。監視環境依存が無いため、オンプレミス環境、クラウド環境、VPS環境などに対して監視サービスの提供が可能です。
また、監視のみならず、オープンかつ客観的な観点で、お客様の立場に立って最適と判断される、サーバ環境をご提案させていただいております。