ユーザー・グループの管理:ユーザーアカウント、/ETC/PASSWDについて

ユーザー・グループの管理

Linuxは、複数のユーザーが同時に利用な「マルチユーザーシステム」です。利用できるユーザーの情報はテキストファイルで保存されています。

ユーザーアカウント情報

  • Linuxのユーザーアカウント情報は「/etc/passwd」ファイルに保存される
  • ファイルはプレーンテキスト
  • 内容の確認は「less」「cat」コマンドなどで行う
  • 1行につき、1ユーザーアカウントの情報が記述されている、項目は「:」で区切られる
  • 各項目の意味は下記例を参考

lpic:x:1000:1000:LPI Linux :/home/lpic:bin/bash
  • lpic
    ユーザー名
    システム内で一意のアカウント名
    ユーザーの名前、プログラムが使われる
    同じシステム内では重複不可
  • x
    暗号化されたパスワードが表示される
    現在はシャドウパスワードが使われている、そのためこのフィールドは「x」で表示される
  • 1000(1つ目)
    UID(ユーザーID)
    UID=ユーザーを識別するための一意なID
    rootユーザーは必ず0
    一般ユーザーは1000以降の番号が割り当てられる
    1~99までの番号はシステム管理用に使われる
  • 1000(2つ目)
    GID(グループID)
    GID=グループを識別するための一意なID
    GIDとグループ名との対応は /etc/group ファイルで定義される
  • LPI Linux
    コメント
    ユーザーのフルネーム・その他情報など記述される
  • /home/lpic
    ホームディレクトリ
    ユーザーのホームディレクトリの絶対パスが格納される
  • bin/bash
    デフォルトシェル
    ユーザーがログインしたり、新たにシェルを開いた際に起動されるシェルの絶対パスを格納する