ファイルシステムについて
Linuxで扱うことのできるファイルシステムには様々な種類があります。
- ext2 Linuxの標準ファイルシステム
- ext3 ext2にジャーナリング機能を加えたファイルシステム
- ext4 ext3を機能拡張したファイルシステム
- XFS SGI社が開発したジャーナリングファイルシステム
- JFS IBM社が開発したジャーナリングファイルシステム
- Btrfs 高度な機能を備えたファイルシステム
- iso9660 CD-ROMのファイルシステム
- msdos MS-DOSのファイルシステム
- vfat SDカードや古いWindowsで使われるファイルシステム
- exFAT FATの後続となるフラッシュメモリ向けファイルシステム
多くのディストリビューションで採用されているのは、「ext4」というファイルシステムです。ext4および、その旧バージョンではある「ext2」「ext3」はLinux向けに開発されたファイルシステムです。
ext2/ext3/ext4ファイルシステムは互換性があり、管理コマンドの多くは共通しています。
UNIX系OSから移植されたファイルシステムもあります。CentOS7/Redhat Enterprise Linux 7 で基準となっているXFSは、IRIXというUNIXのファイルシステムとして開発されました。また、IBM社が開発したJFSは、もともとはAIXというUNIXのファイルシステムです。
Btrfsは、比較的最近になって開発が始まったファイルシステムで、2021年1月4日時点では開発中です。
ext2/ext3/ext4ファイルシステムに特有の制約が払拭されることや、先進的な機能が提供されていることから、安定板の登場が期待されています。